数年前に、音楽療法の研修会で出会った「サウンドロール・テラ」という楽器。
「テラ」は、ラテン語で「地球」という意味だそう。
音楽療法の研修会場には、楽器屋さんや本屋さんが、楽器や書籍、楽譜なんかを販売しているブースがあるんです。
休憩時間に見てまわって、気に入ったものがあれば買う、みたいな。
数年前の研修会場に来ていたある楽器屋さんで、何気なく手にとったのが、テラさん。
わたしはこのテラさんに、人生で初めて「一目惚れ」ならぬ、「一聴き惚れ」をしてしまったのです!
決して安くない値段でしたが、これを買わなければ絶対後悔する!と確信し、即購入。
私の耳に狂いはなかった・・・
そう思わせてくれたのが、この日のMさん。
どこへ行っても、「いい音ね」と言ってもらえるテラさんなのですが、見た目はいたってシンプル。
太鼓みたいに、鳴らすのが楽しいってタイプの楽器でもない。
これまでのMさんは、どちらかというと、「聴く」より、「見て」「触って」「鳴らして」楽しむタイプの楽器を好まれる方でした。
それが、この日、
そっとMさんの耳元に、テラさんを近づけて鳴らしてみると・・・
このまま1分以上。
そろそろいいかな・・・と思ってMさんの耳元から離すと、また耳を近づけてきて。
目がトロ~ンとしてきて・・・
なんとも・・・
なんともいえない表情・・・。
こんなMさん、初めて見たかも。
「聴く」楽器がこんなにもハマるなんて。
もしかしたら、あの日の、研修会場でのわたしと同じ感覚を、Mさんも感じたのかもしれない。
音でつながれたと感じた、この日のはみんぐ。