前回のつづき。
「こんぺいとう」ファーストコンサートについて、です。
コンサートの合間にする、挨拶も見せ場のひとつでした。
今からコンサートはじめます~とか、
みなさん聴いてくださいね~とか、
これで終わります~とか、そういった挨拶。
これらもみなさんにしてもらおう!と、挑戦していただきました。
きっと、緊張されたと思います。
人前で、しかもマイクで、しかも一人で挨拶するなんて、されたことないと思うんです。
何回も、何回も、練習しました。
うまく言えたと思ったら、次はそうはいかなかったり。
でもあきらめたり投げだしたりされる方はいなくって。
時間はかかるかもしれないけれど、いろんな方法を模索しながら練習を重ねることで、出来たんです。
「ファーストコンサート」を「ふわぁ~っとコンサート」と言われるFさんに、何度癒されたでしょうか。
普段あまりしゃべられないAさんが、小さな声で、一言ひとこと、確実に言葉にしてくださる姿に、何度感動させられたでしょうか。
とても、とても大切なことを、みなさんに教えていただいたと思っています。
今回のコンサートの「裏」見せ場として、ブログでも登場している委員会メンバーに、コンサートの司会進行をしてもらうといった形をとったことでした。
これまでこういったステージといえば、私、音楽療法士が全面に前に出てやる形が通常でした。
当たり前のごとく。
それは周囲も、私自身もが、当たり前のごとく。
でも、委員会メンバーとサークル活動を重ねていくうちに、委員会メンバーの姿勢を見ているうちに、それは違うな~と思ったんです。
コンサートの練習時、
委員会メンバー「むらおかさん」は、「〇〇さんがソロで歌われるとき、隣で一緒に歌っていいですか?」と、ご利用者に寄り添ってくれたり。
はたまた、「まつもとさん」は、「挨拶、簡単な言葉に変えてもいい?それなら〇〇さんいけると思う!」と、いろんな方法を模索したり。
2人して「席順こっちの方がいいんちゃうかなと思うんです」「あと、ここなんですけどね・・・」と、より良い案を提案してくれたり。
出来ない理由を探すのではなく、出来る方法を考える。
そんな言葉を体現する、尊敬すべき2人。
このコンサートを作りあげたのは、私じゃないし、こんぺいとうのみなさんだけでもない。
委員会メンバーがいてくれたからこそなんです。
だからこそ、自分たちを裏方だけの立ち位置だと思わないでほしい。
誰にでもできることじゃないんだよ~。あなたたちすごいんだよ~。
という私からのメッセージとして、進行役を二人にお任せしました。
口に出しては言わないけどね。
二人とも調子に乗っちゃうからね。
見事やり遂げてくれた二人に、心から感謝です。
それぐらいの想いを込めたコンサートだったので、たっくさんのご利用者や職員からお褒めの言葉いただけたのは、ほんとうに嬉しかったんです。
「〇〇さん、上手やったわ~」「それぞれの個性が出ててよかった!」
「感動して涙がでた」「練習を重ねてきたことがよくわかるステージ」
「〇〇さん、一緒に歌っとっちゃったで♪」
ああ・・・嬉しい・・・。
観客のみなさんが一緒に歌ったり、手拍子をしたり、声援を送ってくださったのも、本当に嬉しかったです。
出来るものなら、保護者のみなさんや地域の方々にも聴いていただきたかった!
と思うほどです。
その機会がきたときには、是非!是非是非!
これからも、「こんぺいとう」にしか歌えない、「こんぺいとう」だからこそ伝えられる、そんな歌を歌っていきますよ~!
「こんぺいとう」のみなさん、本当におつかれさまでした!!!